最近のお知らせ
万願寺とうがらし、皆さんご存知ですか?
とうがらしといっても、いわゆる甘長とうがらしというやつで、
辛さは全くありません。ピーマンとししとうのハイブリットってかんじです。
実際のところ京都の在来種の「伏見とうがらし」と
「カリフォルニア・ワンダー」という種のピーマンとの交配でできたとのことです。
それ以降、舞鶴の万願寺地区で作られてきたので、
万願寺とうがらしと呼ばれるようになったそうです。
地元では、「万願寺甘」と呼ばれ慣れ親しんできた地場野菜ですが、
今では京野菜の代表格にまで昇りつめました。
「とうがらしの王様」とも称されていて、
そんなこと言われたらちょっと食べてみたいですよね。
当店では定番ですが網焼きにします。その熱々のところにそば屋ならではのかえしと、
本枯れの削り節をばさっと。かえしの仄かな甘味が、
万願寺とうがらしの香ばしい風味を引き立てて、
生醤油とはまた違う優しい味わいをたのしめますよ。
そうはいっても、ししとうみたいにとびっきり辛いハズレがあるんじゃないの?
というあなた!最近は品種改良が進んでいて、辛いのは滅多に無いとのことです。
もし辛ければそれはもう確率的には「当たり」です。
運が良かったと思って諦めましょう(^^;;
はい、ご常連の皆様におかれましては、もはや業務放送みないなものですかね(^^;;
「なにそれはじめて」という方にご説明いたしますね。
毎年この時期に出回る茄子なんですが、
この茄子、なんと生で美味しく召し上がって頂けます!!
水なすといえば大阪は泉州が本場。もちろんその泉州から直で引っ張ってきております。
手で潰せば水がしたたる、というところから「水なす」と言われていて、
確かに普通のナスではありえない瑞々しさを蓄えていらっしゃいます。
茄子を生で食べて本当に美味いのか??とお思いかもしれませんが、むしろ
生で食べる以外の美味しい調理法は無い!
と敢えて断言します!!
浅漬けなどももちろん美味しいですが、生食の比ではありません。
まるでリンゴのような甘味と香りが清々しくて、ちょっとナスってカテゴリーに
おさまらない、規格外の美味しさです。
まずはそのまま食べて、水なす本来のポテンシャルを存分にご堪能ください。
そののち、本枯れの削り節とはつかり醤油をお付けしておりますので、
おかか醤油にて召し上がってみてください。
なすのお浸しの完成形がここに…ってなると思います(^^;;
信じられないかもしれませんが、「リンゴのような」って表現が嘘ではないと
食べてもらえれば納得してもらえると思います。
これならナスの嫌いな人でも……って嫌いな人はだめかな…やっぱナスですし。