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2018-01-30 19:01:00
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 福岡滞在2日目です。この日が本番。「腹が減っては戦はできぬ。」というわけでまずは朝食です。

焼き鮭とか焼き海苔とか定番のおかずでご飯が進みまくりです。焼き鮭好きなんですよね。もちろん皮も。皮を食べるかどうかの議論が起こるのが私には全く理解できません。というわけでおかわりして3杯くらい食べました。

食べ過ぎ気味ですが、この後3時
くらいまで何も食べられないので少し多めに食べておきます。

というのも、利き酒の直前に食べ過ぎてお腹いっぱいだと、官能が鈍るんですね。これは料理の味見でも同じでして、少し空腹くらいの方が味覚が敏感になるんです。

もちろん直前に食べた物の味、匂いが残って利き酒に影響というのもあります。更には、みんなで利き猪口を回し飲みみたいな感じで利き酒しますので、万が一にもニンニクみたいな匂いの強いものを直前に食てしまうと、他の人にも大迷惑になってしまいます。ちなみに香水、煙草も禁止です。

そんなわけでしっかりと朝食を食べて、3時
までへばらないようにしています。




満充電でいざ杜の蔵へ出陣!目指すは三瀦(みずま)駅です。急行が止まらないので途中で2両編成の鈍行に乗り換えます。

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着きました。何とも言えない郷愁を誘う田舎の風景ですよね。

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そしてホームでは杜の蔵のどでかい看板が出迎えてくれます。蔵までは歩いて5分の好立地。助かりますね。

到着するとまずは簡単な説明会です。睡魔と戦いながら(^^;;そして蔵見学へ。蔵見学の様子は結構なボリュームになりそうなので次回にお話ししようと思います。

そして蔵見学が終わると、説明会を聞いていた事務所が利き酒仕様に模様替えされていて、「いよいよだな」と気分が高まってきます。

ちなみに、利き酒の真剣勝負とはいえ、色々な配慮が施されています。

6つのテーブルに、各タンクごとの酒を注いだ大きい猪口が置かれているのですが、そのうち一つは女性専用となっております。優しい配慮ですね。

あと「同性でも回し飲みは無理!」という方のために、スポイトで取ってプラコップで利き酒できるテーブルもあります。ここは使ってる人いるのかな…?毎年対角線の一番遠いテーブルなのでよく分からないんですが。

なんせ時間が掛かりすぎるので、そんなに利用する人はいないんじゃないかなと思っています。でも生理的に受け付けない人には有難い配慮なんだと思います。

とまあそんな感じで準備が整ってくると、本当の本当にいよいよですので、一気に場の緊張感が高まります。「利き酒前の煙草は云々」とか注意事項を説明してくれているんですが、みんな聞いてるようで全く聞いてません(^^;;
「早く利かせろ!」ってなもんです(^^;;

「では、始めてください!」

の号令の下、みんな一気に群がります。タンクの若い番号から順番に…とか悠長なことは言ってられません。パッと見て置いてある猪口を手に取ってとにかく利きまくります。

いち早く利かなくちゃいけないけれども、利き酒は冷静に落ち着いて、という真逆の対応を迫られます。普通は口に含んで、鼻に空気を通して、香り、味を確かめて吐き出すんですが、私はいつも飲んじゃいます。

舌先だけじゃなく、本当に飲んで美味しい酒を選ぶためです。そのため短期決戦を強いられます。だらだら何度も利き酒していると本気で酔っ払ってしまい、どれが良いか決められなくなってしまいます(^^;;

あれこれ考えながら飲むと、何気に酔いが回るんですよね。なのでパッと飲んでパッと決める。そして注文するための整理券をもらうんですが、おかげで毎年若い番号で、今年は「15番」でした。
その甲斐あって今年も無事に狙い通りのものをゲットしてきました(*´-`)v
下手に大店の方の注文が重なると売り切れ、ということも珍しくないんです。



利き酒が終わると、隣の倉庫で感想戦です。蔵の人達が粕汁とかおむすびとか漬物を用意してくれていて、これがまた美味しい。あ、もちろん日本酒も♡美味しい酒と肴に舌鼓を打ちながら「何号タンク買ったの?」とか「何ケース買ったの?」とか、あれが美味かったこれも良かったとか談笑します。

この倉庫で飲んで話すのがまた楽しくて、時間を忘れそうになってしまうんですが、電車が30分に1本なので乗り遅れないように重い腰を上げます。この後は懇親会が久留米市内であるので、そのための移動です。まだまだ飲みます(^^;;



懇親会には蔵元、専務、杜氏はじめ蔵の人達も参加してくれます。ここで、蔵の人達はどのタンクがお気に入りだったのか、とか色々な話を聞かせてもらいます。蔵元からは毎年「どのタンクもお気に入りですよ」という優等生的なコメントを頂きます…まぁ立場上色々角が立ちますからね(^^;;

この懇親会で年1で会うような知り合いなんかもいまして、途中から料理そっちのけ、何なら酒もそっちのけで(嘘)盛り上がります。そして久留米に宿を取ってあるという理由だけで二次会参加が当然の事として扱われ、酒宴は未明まで続くのであります…




こう書いてくると結局2日目も飲んでばっかりですね(´・ω・`)まぁでも利き酒の時のなんとも言えない雰囲気を、多少はお伝えできたかなと思います。

思いがけず時間が取れたので、普段はお伝えできない槽汲みのことを今年はゆっくり書くことができました。皆さんにご迷惑をお掛けしている分、このような形で少しでもお返しできればと思います。お返しになっているか分かりませんが…

次回は蔵見学の様子をお伝えしようと思います。